こんにちは!
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科 院長の竜です。
歯を失った場合の治療法として、入れ歯とインプラント治療があります。
どちらもそれぞれのメリット・デメリットがありますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、入れ歯とインプラント治療の違い、それぞれの種類と特徴、費用、治療後の注意点まで、解説します。
目次
1. 入れ歯とインプラント、一番の違いは?
入れ歯とインプラント治療の最大の違いは、手術の有無と保険適用の有無です。
手術の有無
インプラント治療:アゴの骨に人工歯根を埋め込むため、外科手術が必要です。
メリット: 天然歯に近い機能と見た目を取り戻せる。
デメリット: 手術が必要、治療期間が長い、費用が高い。
入れ歯治療: 手術は必要ありません。
メリット: 手術が必要ない、比較的安価、治療期間が短い。
デメリット: 違和感やバネが目立つ場合がある、噛む力が弱い。
保険適用の有無
インプラント治療: 原則として保険適用外で全額自己負担となります。
デメリット: 高額な治療費がかかる。
入れ歯治療: 一部、保険適用されるものがあります。
メリット: 比較的安価に治療を受けられる。
デメリット: 素材や機能に制限がある。
入れ歯の種類と特徴
入れ歯は、大きく総入れ歯と部分入れ歯の2種類に分けられます。
さらに、保険適用のものと保険適用外のものがあります。
総入れ歯と部分入れ歯
総入れ歯: 歯がすべてない場合に装着する入れ歯です。
メリット: 比較的安価で、製作期間が短い。
デメリット: 違和感やバネが目立つ場合がある、噛む力が弱い。
部分入れ歯: 残っている歯にバネをかけて装着する入れ歯です。
メリット: 比較的自然な見た目で、噛む力が総入れ歯より強い。
デメリット: バネが目立つ場合がある、残っている歯に負担がかかる。
保険適用入れ歯と保険外入れ歯
保険適用入れ歯: 素材や機能に制限があります。
メリット: 比較的安価。
デメリット: 違和感やバネが目立つ場合がある、噛む力が弱い、破損しやすい。
保険外入れ歯: より高機能な素材や、審美性に優れたものを選ぶことができます。
メリット: 違和感やバネが目立ちにくい、噛む力が強い、破損しにくい。
デメリット: 高価。
インプラントの種類と特徴
インプラントメーカー
世界中に100社以上存在し、それぞれ独自の特徴を持っています。
今回は、世界中でシェア率が非常に高い代表的なメーカーを紹介します。
ストローマン
ストローマンはスイスのメーカーで、世界でもトップクラスのシェアを誇ります。
ストローマン社の製品は長期の使用に耐えるのが最大の特徴で、臨床により科学的にも実証されています。
世界的なインプラント学術団体のITI(International Team for Implantology)と提携して、臨床研究や製品開発に取り組んでいます。
製品にはさまざまな技術が活用されていますが、とくにインプラントの表面処理において骨との結合がしやすい点が高く評価されています。
ノーベルバイオケア
ノーベルバイオケアは、スウェーデン発祥、現在はスイスに本拠地を置く老舗メーカーです。
ストローマンと並び、世界的にトップクラスのシェアを占めています。
骨と結合するインプラントを世界で初めて製品化したパイオニアであり、今もインプラントにおいて革新的な技術を開発し続けるリーディングカンパニーでもあります。
たとえば複数本のインプラント化やさまざまなケースに使用可能などのメリットを持つ「オールオン4」という技術の普及に貢献しているのが同社です。
オールオン4をご存知でない方はこちらの記事を読んでみてください。
アストラテック(デンツプライシロナ)
アストラテックはもともとスウェーデンに本社がありましたが、現在はアメリカのデンツプライシロナ社の傘下となっています。
そのため、現在ではデンツプライシロナ社の提供するインプラントシステムと呼ぶのが正確です。
一般にインプラントを埋入すると周辺組織に圧力がかかって骨吸収が起こりやすくなりますが、同社の製品は周辺組織への負担が少ないため骨吸収が少ないのが特徴です。
そのほか骨との結合や審美性にも定評があります。
ジンヴィ(旧ジンマー・バイオメット・デンタル)
ジンヴィはアメリカのインプラントメーカーで、とくにアメリカ国内で大きなシェアを持っています。
歯科分野のほか、脊椎外科領域でも製品を製造・販売しています。
もともとジンマー・バイオメット・デンタル社でしたが、2022年の分社化に伴い社名が変更されています。
同社の製品は表面の加工や形状に工夫が凝らされていて結合しやすいほか、短い形状なのに定着しやすいのが特徴です。
骨の状態があまりよくないケースでも結合を促進するという報告もあります。
インプラント手術の「1回法」と「2回法」のメリット・デメリット
1回法のメリット
体への負担が少ない
1回法は手術が1回で済むため、体はもちろん、精神的な負担も軽減されます。
治療期間が短い・通院回数が少ない
手術が1回ですので、2回法に比べて通院回数が少なく、さらに治療期間も短くなります。
1回法のデメリット
細菌に感染するリスクが高くなる
1回法はインプラントを歯茎より上に出した状態で待機するため、ケアや管理をきちんと行わないと、細菌に感染するリスクが高くなります。
骨の厚みが足りない場合は適応できないことがある
歯を失った部分の骨量が少ない場合は、骨を再生するために骨造成の手術を併用する必要があります。
骨造成を同時に行う際は傷口をしっかりと塞がないと細菌感染リスクが高くなってしまうため、1回法では適応できないことが多く、ほとんどのケースで2回法が適応となります。
2回法のメリット
インプラント埋入後の細菌感染リスクが低い
2回法はインプラントを埋入した後、歯茎で覆って縫合するため、術後の細菌感染リスクが軽減されます。
多くのケースに対応ができる
2回法は骨量が足りない場合や前歯などの見た目が重要となる場合など、多くのケースに柔軟に対応することができます。
2回法のデメリット
体への負担が大きい
2回法はインプラントの埋入とアバットメントの装着の際に歯茎を切開する外科処置が必要なため、患者さまの体や精神的な負担も大きくなります。
治療期間が長い・治療回数が多い
2回法は2回の手術後それぞれに治癒期間が必要になるため、1回法に比べて通院回数が多く、治療期間も長くなります。
入れ歯とインプラント、費用はどれくらい?
費用は、治療内容や選択する素材によって大きく異なります。
保険内総入れ歯: 約8,000円~9,000円
保険内部分入れ歯: 約5,000円~12,000円
保険外総入れ歯: 約40万~80万円
保険外部分入れ歯: 約15万~50万円
インプラント: 1歯あたり約30万円~50万円
費用面は大事な部分ですが、入れ歯やインプラントは今後の生活に大きな影響を与えます。
費用だけで決めずに、自分自身の今の悩みが本当に解決できて、将来的にも安心できるかを含めて検討してください。
まとめ
いかがでしたか?入れ歯治療とインプラント治療の違いをご紹介しました。
どちらの治療も費用や手術の有無といった点において違いがあります。
特に自費治療の場合、どちらの治療においても選択肢が非常に多いので慎重に選ぶことが重要です。
それぞれの治療法のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、あなたに合った治療を選択するようにしましょう。
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科では、無料診断会を随時行っています。
入れ歯治療とインプラント治療で気になること、他の院と比較検討したいなどでも大丈夫です。
クリニック情報
院長:竜 康弘
医院名:名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科
住所:愛知県名古屋市中村区椿町15番10号 名駅三交ビル2階
診療時間:10:00~20:00(最終受付19:30)
休診日:日曜日、祝日