こんにちは!
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科 院長の竜です。
「歯が1本抜けただけだし、別に大丈夫だろう」
そう思っていませんか?
実は、歯が抜けたままの状態を放置すると、思わぬ悪影響が体全体に現れる可能性があります。
今回は、歯が抜けたまま放置することによる3つの大きな影響と、その対策について解説します。
口の中がどんどん悪化する!歯が抜けたまま放置するとこんなことになる
歯が抜けた状態を放置すると、口の中はどんどん悪化していきます。具体的には、以下の様な影響が考えられます。
他の歯に負担がかかり、歯が折れたり、痛みが出たりする
噛み合わせの変化: 歯が抜けたことで、噛み合わせが大きく変化します。
特定の歯への負担集中: 抜けた歯の周辺の歯に、今まで以上の力がかかるようになります。
歯のひび割れや破折: 過度の負担により、歯が割れたり、折れてしまうことがあります。
歯が傾いたり、伸びてしまったりする
歯の移動性: 歯は固定されているのではなく、わずかに動く性質を持っています。
隙間を埋めようとする動き: 抜けた歯のスペースを埋めようとして、周りの歯が傾いたり、伸びてきたりします。
噛み合わせの乱れ: 歯の移動によって、噛み合わせが大きく乱れてしまうことがあります。
歯茎が凹んでしまい、見た目が悪くなる
骨の吸収: 歯がなくなると、その部分の顎の骨が吸収され始めます。
歯茎の退縮: 骨が吸収されると、歯茎も一緒に下がり、歯が長く見えるようになります。
見た目の変化: 歯茎が凹むことで、顔の輪郭が変化し、老けて見えることがあります。
舌が歯の隙間に入り込み、歯並びが悪くなる
舌の癖: 歯の隙間があると、無意識に舌がその部分に触れてしまいます。
歯への圧力: 舌が歯に常に圧力をかけることで、歯が移動しやすくなります。
歯並びの悪化: 舌の癖によって、歯並びが乱れてしまうことがあります。
発音がしにくくなり、コミュニケーションが取りづらくなる
空気が漏れる: 歯がない部分から空気が漏れてしまい、特定の音の発音がしにくくなります。
言葉の聞き取りづらさ: 発音が不明瞭になることで、周囲の人から聞き取りにくくなってしまいます。
コミュニケーションの障害: 発音の悩みは、コミュニケーションの機会を減らす可能性もあります。
細菌感染を起こし、顎の骨を溶かす可能性がある
細菌の侵入: 歯が抜けた部分は、細菌が侵入しやすい状態です。
骨の感染: 細菌が骨に感染すると、顎の骨が溶けてしまうことがあります。
歯周病の悪化: 周りの歯の歯周病が悪化する可能性も高まります。
口腔内の変化
歯の移動: 抜けた歯のスペースを埋めようとして、周りの歯が傾いたり、伸びたりします。
これにより、噛み合わせが乱れ、新たな虫歯や歯周病の原因となる可能性があります。
歯周病の悪化: 歯周病は、歯周ポケットに細菌が繁殖し、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
歯が抜けた部分に細菌が入り込み、周囲の歯の歯周病を悪化させることがあります。
口臭: 歯周病の進行や、歯垢・歯石の付着により、口臭の原因となります。
顎の骨の吸収: 歯がなくなると、その部分の顎の骨が吸収され始めます。
これにより、顔の輪郭が変化し、老けて見えることがあります。
全身の健康への影響
消化器への負担: よく噛まずに飲み込むことで、消化不良を起こしやすくなります。
胃腸に負担をかけ、便秘や下痢などの原因となる可能性があります。
栄養不足: 噛み砕くことが難しくなり、硬い食物を避けがちになると、栄養バランスが崩れてしまう可能性があります。
関節への負担: 噛み合わせが悪くなると、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。
口を開けにくい、口を開けると音がするなどの症状が現れることがあります。
全身の炎症: 口腔内の細菌が体内に広がり、関節リウマチや心疾患などの全身の炎症を引き起こす可能性が指摘されています。
脳への影響: 咀嚼は脳を活性化させる働きがあるため、噛む回数が減ると、認知機能の低下や、アルツハイマー病などのリスクが高まる可能性が指摘されています。
精神的な影響: 外見の変化や、コミュニケーションの困難さから、自信喪失やストレスを感じやすくなることがあります。
放置すると治療が複雑化し、費用が高額になる
歯を失ったままの状態を放置すると、治療が必要になった際に、様々な問題が生じることがあります。
治療が複雑化し、高額になる可能性も高まるため、早めの対処が大切です。
なぜ治療が複雑化し、高額になるのか?
歯の移動: 歯が抜けたスペースを埋めようとして、周りの歯が傾いたり、伸びたりします。
この移動した歯を元の位置に戻すために、矯正治療が必要になる場合があります。
骨の吸収: 歯がなくなると、その部分の顎の骨が吸収され始めます。
インプラント治療を行う場合、十分な骨の厚みがないと手術が難しくなり、骨移植などの追加手術が必要になることがあります。
歯周組織の悪化: 歯周病が進行し、歯周組織が破壊されると、インプラント治療の成功率が低下する可能性があります。
感染リスクの増加: 歯が抜けた部分に細菌が感染し、顎の骨にまで感染が及ぶと、治療が複雑化し、時間がかかります。
歯が抜けた時の治療方法
歯を補う治療法としては、大きく分けて以下の3つの方法があります。
ブリッジ
メリット:比較的費用が安く、短期間で治療できる。
デメリット:隣の歯を削る必要がある、長期間使用すると、支えの歯に負担がかかり、破損する可能性がある。
入れ歯
メリット:費用が比較的安い。
デメリット:違和感が強く、安定性が低い、発音がしにくい場合がある。
インプラント
メリット:見た目が自然で、自分の歯のように使える、耐久性が高い。
デメリット:費用が高額、手術が必要、治療期間が長い。
これらの治療法の費用は、使用する材料や治療の難易度によって大きく異なります。
また、保険適用外の治療となるため、全額自己負担となるケースがほとんどです。
まとめ
放置することで失われるもの
時間: 治療が複雑化すれば、それだけ治療期間が長くなります。
お金: 治療費が高額になるだけでなく、失われた歯の機能を取り戻すための時間的なコストも発生します。
健康: 歯を失ったままの状態を放置することで、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
歯を失ったまま放置することは、様々なリスクを伴います。
治療を始める時期が遅れるほど、治療が複雑化し、高額になる可能性が高まります。
歯を失ったら、早期の治療開始が、より良い治療結果につながります。
早めに歯科医院を受診し、歯科医師と相談して、最適な治療法を選びましょう。
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