インプラント治療を考えているけど、「インプラント治療って痛いのかな?」と不安になっていませんか?
麻酔が切れたりしないか?
麻酔中は痛いのか?
手術後は痛みはないのか?
などなど考え出すとどんどん不安になってきますよね。
そこで今回は、インプラント手術を約4,000本以上経験した私がインプラント治療の痛みについて、歯科医師の視点から詳しく解説します。
目次
インプラント治療は痛いの?
結論から言うと、インプラントの手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
手術中は、歯医者さんで行う一般的な麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。
もし、途中で痛みを感じたとしても、すぐに麻酔を追加してもらえますので、ご安心ください。
また、インプラント手術は歯茎を切開して顎の骨を削るため、術後は痛みがジワジワって感じることもあります。
痛みが出てきた場合は、痛み止めを処方するので、飲むことでコントロールできるますし、2〜3日で徐々に和らぐのが一般的です。
インプラント治療でどこが痛いの?
インプラント治療は、失われた歯の根っこを人工物で補い、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。
どこの部位がどのタイミングで痛みが出るのかもご紹介します。
手術中
麻酔の痛み
局所麻酔をする際に、針を刺す痛みを感じることがあります。
歯科医院では、麻酔液をゆっくり注入したり、表面麻酔を事前に塗布したりするなど、痛みを軽減するための工夫をしています。
手術中の痛み
通常、手術中は麻酔が効いているため、痛みを感じることはありません。
しかし、まれに麻酔が切れてしまう場合や、個人差によって痛みを感じやすい方もいるかもしれません。
麻酔はいきなり切れることはなく、「少し痛みがあるような気がする?」と感じる程度の方が多いです。
その際は、歯科医師に伝えると、追加の麻酔をしてもらえます。
手術直後
麻酔が切れた後の痛み
術直後は、腫れや痛みを伴うことがあります。
これは、歯茎を切開したり、骨に穴を開けたりするためです。痛みは、一般的に2~3日でピークを過ぎ、徐々に軽くなっていきます。
違和感
腫れや痛みだけでなく、違和感を感じることもあります。
これは、今まであった自然な歯と違う、インプラントをつけているため口腔内に異物感があるためです。
個人差がありますが1〜2週間程度で慣れてくることが多いです。
手術後
抜糸の痛み
手術後、数週間後に抜糸を行います。
抜糸の際、少し痛みを感じる場合がありますが、麻酔を使用したり、素早く処置を行うことで、痛みを最小限に抑えることができます。
インプラント周囲炎
口腔内の衛生状態が悪くなると、インプラント周囲に炎症が起こり、痛みや腫れが生じることがあります。
歯周病と同様に、歯ぐきが腫れたり、出血したり、膿が出たりすることがあります。
痛みを軽減するための工夫
歯科医院では、患者さんの痛みを最小限にするために、様々な工夫をしています。
表面麻酔
麻酔の注射前に、歯茎に表面麻酔を塗布することで、針が刺さる際の痛みを大幅に軽減することができます。
この表面麻酔は、ジェル状やスプレー状のものがあり、麻酔成分が神経の表面を覆うことで、針の刺激を鈍くする効果があります。
細い針の使用
従来の注射針に比べて、はるかに細い針を使用することで、注射による痛みを大幅に減らすことができます。
細い針は、歯茎への負担も少なく、出血も少ないため、患者さんの負担を軽減します。
麻酔液の温度
麻酔液の温度を体温に近い温度に温めることで、痛みを感じにくくなります。
冷たい麻酔液は、組織を冷やして痛みを感じやすくするため、温めることで、痛みを軽減することができます。
静脈内鎮静法
静脈に鎮静剤を注入し、リラックスした状態で治療を受けることができる方法です。
手術中の痛みを軽減するだけでなく、不安感も軽減することができます。
簡単にいえば、寝ている間に手術が終わり、起きたら終わっている状態です。
インプラント治療後のケアも大切
インプラントは、天然の歯と異なり、歯周病菌に対して抵抗力が弱いため、細心の注意を払った口腔衛生管理が求められます。
口腔衛生
丁寧な歯磨き
インプラント周囲の歯肉や、インプラント本体を丁寧にブラッシングします。
専用のブラシや歯間ブラシを使用し、歯垢や歯石をしっかりと除去しましょう。
歯科医院でのクリーニング
定期的に歯科医院を受診し、プロによるクリーニングを受けることが大切です。
歯科医院では、専用の器具を使用して、歯周ポケットにたまった歯垢や歯石を徹底的に除去します。
定期検診の重要性
インプラント手術後のアフターケアを怠ると、痛みや病気などのトラブルが起きるリスクが高まります。
自宅でのケアはもちろん、歯科医院の定期検診を受けて確認してもらうことが重要です。
インプラント周囲炎の早期発見
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に炎症が起こる病気で、放置するとインプラントが脱落してしまう可能性があります。
定期検診では、インプラント周囲炎の早期発見が可能となり、適切な治療を行うことができます。
歯肉の赤み、腫れ: インプラント周囲の歯肉が赤く腫れ上がり、痛みを伴うことがあります。
出血: 歯磨きや食事の際に、歯肉から出血することがあります。
膿: 歯肉から膿が出ることがあります。
口臭: 口臭が強くなることがあります。
インプラントのゆるみ: インプラントがグラグラするような感覚があります。
噛み合わせの調整
インプラント治療後、噛み合わせが変化することがあります。
定期検診では、噛み合わせの状態をチェックし、必要に応じて調整を行います。
インプラントのゆるみチェック
インプラントがゆるんでいる場合は、早期に発見し、再治療を行う必要があります。
インプラント周囲炎: インプラント周囲の骨が溶けることで、インプラントが固定できなくなり、ゆるんでしまいます。
初期固定不足: インプラントが骨にしっかりと固定されていない場合、ゆるんでしまうことがあります。
咬合力の集中: 特定の歯に過度の力がかかることで、インプラントがゆるんでしまうことがあります。
外傷: 強力な衝撃によって、インプラントがゆるんでしまうことがあります。
まとめ
インプラント治療は、痛みを伴う治療ですが、適切な処置を受けることで、その痛みは最小限に抑えることができます。
痛みへの不安がある方は、インターネットなどの情報だけでなく、まずはお気軽に歯科医院で無料相談を受けてみましょう。
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりに合った治療計画を立て、安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と治療を行っております。
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