こんにちは!
名古屋駅前ファースト歯科・矯正歯科 院長の竜です。
矯正治療を始めるにあたって、誰もが気になるのが「治療期間」ですよね。
「大人と子供では期間が違うの?」「装置によって期間は変わるの?」など、疑問がたくさん湧いてくると思います。
この記事では、矯正治療の期間について、よくある質問をまとめて解説していきます。
矯正治療を始める前にぜひ読んで、疑問を解消してくださいね。
目次
なぜ矯正治療は期間が長いのか?
歯の移動速度に影響を与える個人差がある
歯並びの複雑さ
・歯の重なり
歯が重なっている部分が多いほど、歯を動かすスペースを確保するために時間がかかります。
・歯の傾き
歯が傾いている場合、正しい位置に移動させるために、複数の歯を同時に動かす必要があるため、時間がかかります。
・顎の骨格
上顎と下顎の骨格の関係が不調和な場合、歯だけでなく骨格も調整する必要があるため、治療期間が長くなります。
骨の密度
・緻密骨
緻密骨は硬く、歯を動かすのが困難です。緻密骨が多い人ほど、治療期間が長くなる傾向があります。
・海綿骨
海綿骨は緻密骨に比べて柔らかく、歯を動かしやすいです。海綿骨が多い人ほど、治療期間が短くなる傾向があります。
年齢
成長期
子供は成長期のため、骨が柔らかく、歯を動かしやすいです。
成人期
大人になると骨が硬くなり、歯を動かすのが難しくなります。
大人の矯正治療の期間
大人の矯正治療の期間は、個人の歯並びの複雑さや、治療計画によって大きく変動します。
単純な歯並びの乱れ
前歯のわずかな出っ張りや、すきっ歯など、比較的単純なケースでは、2年以内に治療が完了することもあります。
複雑な歯並びの乱れ
上下の顎の骨格的なズレが大きい場合や、複数の歯が複雑に重なっている場合など、複雑なケースでは、3年以上かかることもあります。
抜歯の有無
歯を抜いてスペースを作り、歯を移動させる場合、抜歯後の骨の再生を待つ期間が必要となるため、治療期間が長くなります。
治療方法
ワイヤー矯正、マウスピース矯正、外科手術など、治療方法によっても期間は異なります。
外科手術を併用する場合は、治療期間が長くなる傾向があります。
子供の矯正治療の期間
子供の矯正治療は、成長を利用するため、大人の矯正治療よりも治療期間が長くなる傾向があります。
第一期治療
乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療で、顎の骨の成長を促し、永久歯が生えるスペースを確保することが目的です。
一般的に、1~3年程度かかります。
第二期治療
永久歯が生えそろってから行う治療で、歯並びを整えることが目的です。
第一期治療を受けている場合は、スムーズに治療を進めることができるため、治療期間は短縮されることがあります。
成長パターン
子供の成長パターンは個人差が大きいため、治療期間も大きく異なります。
早く成長する子供は、短期間で治療を終えることができる一方、成長が遅い子供は、治療期間が長くなることがあります。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療期間は違う?
一般的に、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療期間に大きな差はありません。
どちらも、歯並びの複雑さ、骨の密度、患者さんの協力度など、様々な要因によって治療期間は変動します。
しかし、細かな点でみると、以下のような違いが見られます。
初期の歯の動き
ワイヤー矯正は、ワイヤーで歯に直接力を加えるため、初期の歯の動きが早く感じられることがあります。
一方、マウスピース矯正は、マウスピースが歯に直接触れないため、初期の歯の動きがゆっくりと感じる場合があります。
治療計画の変更
ワイヤー矯正は、歯科医が定期的にワイヤーを調整することで、治療計画を柔軟に変更することができます。
注意点は、歯科医師の経験や技術次第で歯並びの結果の良い悪いが出てしまいます。
マウスピース矯正は、デジタル技術を駆使してシミュレーションを行うため治療計画の変更自体が発生しにくいです。
患者の協力度
マウスピース矯正は、歯科医の指示に従い、正しくマウスピースを装着することで、短期間で美しい歯並びを手に入れることができます。
ワイヤー矯正の場合は、取り外しができないので患者様側の協力はほとんどいりませんが、ワイヤーの調整のために定期的な通院が必要になります。
見た目を気にされる方や、通院回数を減らしたい、より快適な治療を求める方は、マウスピース矯正を選んでいます。
矯正治療の期間に関するよくある質問
抜歯で隙間が埋まる期間は?
抜歯をした場合は、隙間がなくなるまでに数ヶ月から1年以上の時間がかかります。
歯の移動スピードや、歯並びの複雑さによって異なります。
リテーナー(保定)の期間
矯正治療が終わった後も、歯が元の位置に戻ってしまうのを防ぐために、リテーナーと呼ばれる保定装置を2年間ほど装着する必要があります。
部分矯正の治療期間は?
部分矯正は、前歯など一部の歯だけを矯正する方法です。
一般的に、半年ほどで治療を終えることができます。
部分矯正の注意点は、一部だけ歯並びを変えてしまうため噛み合わせが悪くなることがあります。
噛み合わせの悪さにより、歯へのダメージが増えてしまう可能性があります。
治療期間を短くするには?
矯正治療を短くする方法としては、以下のものが挙げられます。
先生の指示をしっかり守る
ゴムなどの補助装置を正しく使用したり、定期的な通院を心がけることが大切です。
口腔ケアを徹底する
虫歯や歯周病になってしまうと、治療が中断される可能性があります。
加速装置の使用
マウスピース矯正では、加速装置を使用することで治療期間を短縮できる場合があります。
まとめ
矯正治療の期間は、個人の歯並びや治療方法によって大きく異なります。
この記事では、矯正治療の期間に関する一般的な情報をご紹介しました。
矯正治療を始める前に、歯科医師とよく相談し、自分に合った治療計画を立てましょう。
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