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⭐︎部分矯正ってなに??実際の症例のご紹介

こんにちは、名古屋駅前ファースト歯科矯正歯科です。

本日は、歯列矯正のうち前歯だけの限局された矯正、いわゆる部分矯正についてお話ししていきます。

従来歯の矯正といえば、マウスピース矯正などと同様にワイヤーやボタンを奥歯まで含めた歯列全体に接着して歯を動かすイメージがあると思います。

実は症例によっては奥歯を動かさず前歯だけで矯正できてしまうという「部分矯正」という選択肢もあるのです。

前歯数本の軽度の傾きや、すきっ歯、出っ歯など、これらを治療するだけでも口元同様に顔の印象も変わります。

しかしながら、すべての人に部分矯正が可能かといわれると決してそうではありませんので、下記にで詳しくお話ししていきます。

 

【部分矯正の利点】

⑴全体矯正に比べて費用を抑える事ができる

 

全体矯正に比べると、費用を抑える事ができます。全体矯正ですと当院では80万〜100万程ですが、部分矯正ですと40万程度です。

 

⑵比較的短期間の治療期間

 

部分矯正は比較的短期間で矯正が可能です。前歯は奥歯に比べて歯根表面の面積が小さく、矯正力によってコントロールしすいです。

さらに動かす歯の数も少ないので治療期間が短期間で済む事が多いです。

目安は3ヶ月〜半年です。

 

⑶効率的に見た目を改善できる

 

口元の見た目は前歯の歯並びが影響してくるので、それを改善することによって短期間で効率的に見た目を良くします。

 

【部分矯正の欠点】

⑴完璧な噛み合わせを作れない

 

部分的な歯の矯正しかしないので、奥歯の噛み合わせの改善は見込めません。全体矯正では見た目はもちろん奥歯の機能的な改善を目指すので、上下の顎がしっかり噛み合い後戻りもしにくいです。

部分矯正のみではそれは難しいです。

 

⑵歯を削る量が多くなりがち

 

奥歯を動かさずに矯正をするので、前歯のみでスペースを作らなくてはなりません。

よって歯の形を変えてうまくスペースをつくりバランスを整える必要があります。

マウスピース矯正では歯の隣接面の研磨を

IPRと言います。

この量が多くなりがちです。

 

⑶すべての人に適応されるわけではない

奥歯のがたつきがあまりにひどい人や、凸凹の程度がひどい人、上下の顎のアンバランスが強い人などは、部分矯正をする事によって余計噛み合わせが悪くなってしまう事があります。

部分矯正は実際に安価ではやく治るというイメージが浸透しているため、実際に患者さんで部分矯正を始めから希望される方は増えてきております。

しかし矯正治療は本来ならば見た目の綺麗さを手に入れるため、よく物を噛めるようにしたり、健康面でもメリットを手に入れるために行うものです。

始めから適応ではないタイプの歯列に安くやるのであれば、それは本来の矯正治療をする目的からはずれてしまうのではないか、と私は考えます。

まずはしっかりとお口の中を診断し、本当に部分矯正で矯正治療が可能なのか、という診断が必要だと思われます。

 

《当院の部分矯正のcase》

【case1】                                       

before

after

 

下の前歯のがたつきが気になり矯正治療を希望された患者様です。

部分矯正であるインビザラインライトで、約4ヶ月でここまで綺麗になりました。

費用は45万円です。

 

【case2】

before

after

上下前歯の傾きを主訴に来院された患者様です。奥歯の位置、噛み合わせは特に悪くはなかったので、前歯のみの部分矯正が可能な患者様でした。約束半年のマウスピース矯正でここまで綺麗になりました。

 

・まとめ

 

不正咬合をしっかりと診断して、部分矯正が選択できるのであれば患者さんにとって大きなメリットとなります。

しかしながら本来全体矯正が必要なのに、ただ安いからといって安易に部分矯正を選択して中途半端にしか治らずかえって時間とお金を無駄にしてきた患者様の相談が多い事も事実です。

メリットデメリットをしっかりと把握した上で正しい情報を受け入れていきましょう。